内部の動きが見たい・アクリル以外の素材で透明試作品が欲しい!
そんなお客様の声にお答えして生まれた試作です。
リングスではABS・ポリカーボネート(PC)・塩ビ(PVC)・アクリル素材の透明品試作を行っています。
PC・ABS・PVC試作品の透明度アップなど、
アクリル素材以外でも透明品にすることができます。
量産用の素材で透明品が必要、耐熱性や耐衝撃性に優れた素材で透明品を作りたいというニーズにお応えします!
透明品・透明成形品とは、 文字通り「透明」な試作品です。
・内部での動きを目で確認できる試作品が欲しい
・他パーツとの内部干渉を確認したい
・より高い透明度の試作が欲しい
・アクリル素材以外の製品用素材で、透明品が欲しい
・透明品に着色までしたい
一部を透明に、またすべてを透明にすることで、
内部の干渉や動きをそのまま目で確認することが出来るのが大きなメリットです。
その反面、異物混入やキズが目立ちやすいため非常に高い技術や精度が求められます。
(素材の在庫や不良の出やすいリスクから一般的な樹脂切削会社では受けたがらないという傾向もあります)
また、素材の関係からアクリルでの生産が主流となり、
透明試作品が必要な場合には一度アクリルでの透明品製作後にあらためて強度や耐熱・耐衝撃テストを行うための樹脂試作を行うというケースもありました。
リングスではアクリル以外での透明品製造技術を習得・ノウハウを蓄積し、この二度手間を軽減します。
アクリル材以外の透明品の場合、多くは薄く濁った色合いになります。
リングスではここから更に特殊な塗料を使い、透明度を高めます。
その過程で割れてしまうことも多いため試作を繰り返し、割れずに透明度を高められるノウハウを習得したのです。
リングスが透明品の製作をはじめたきっかけは、お客様からのご要望でした。
もともと透明品を扱っていた会社さんからお声掛けをいただいたのがきっかけです。
詳しくお話を聞いていくうちに、透明品は主にアクリルで製作されるものの、
使える素材の種類が限定的で 透明品+試作品 という二度の製作手間が発生していることが分かりました。
樹脂試作品がそのまま透明品となれば
この手間を一気に省くことが出来、
リードタイムを大きく軽減することが出来ます。
生産リードタイムの軽減はリングスの使命でもあります。
お困りの方がいるなら、何とか他の材質で出来る方法はないかというチャレンジが始まりました。
リングスの透明素材のもっとも大きな特徴は、「樹脂切削素材」での透明品製作です。
素材名 | 特色 |
---|---|
PC(ポリカーボネート) | 光学機器にも用いられる透明なプラスチックです。 耐衝撃性に非常に優れています。 また、-100℃〜140℃の使用可能温度を持つため、 耐熱性・耐湿特性に優れているのも特徴です。 一方で耐疲労性には弱い特徴も持ちます。 リングスへのご依頼で、もっとも多くご要望を頂く素材で、 クリアカラーによる着色も可能です。 |
ABS(エービーエス) | 自動車や家電製品、家庭用品から建材まで 非常に幅広く活用される素材です。 アクリロニトリル・ブタジエン・ポリスチレンで構成され、 その特性も比率によって変化します。 加工性に優れ、表面の光沢性にも優れているので 美しい仕上がりが特徴的です。 表面加工や塗装・印刷などの後処理にも適しています。 耐熱性は高いものの可燃性である点は注意が必要です。 |
PVC(ポリ塩化ビニル・塩ビ) | 透明〜様々な色に着色が出来る4大透明樹脂のひとつです。 強度、絶縁性、難燃性、耐候性、耐薬品性に優れた素材で、 比較的安価に製造が可能なのも特徴です。 また着色しやすい特色も試作品として好まれます。 一方で酸やアルカリに弱い特徴も持ちます。 |
PMMA(アクリル) | 一般ガラス以上の光透過性を持つのが大きな特徴で、 有機ガラスとも呼ばれます。 レンズや計器窓、医療用品や美術品まで活用される素材です。 強度、剛性に優れ、比較的安価なのも特徴です。 耐衝撃性・耐熱性は低いため、 耐衝撃性・耐熱性が求められる試作品の場合には 別の透明素材をご提案することがございます。 |
一般的な透明材の中で、比較的強度が高いのはポリカ材となります。塗装によるクリアカラー着色も可能です。
ABSより耐熱耐衝撃性などに優れているので、製品でそのまま使用されるケースも多く、
この材質で透明品を作りたいというご要望を多く頂きます。
社内にて透明品の実物も展示しております。実際の透明度、精度を是非ご覧ください。
まずは透明品の用途をメール・お電話などでご相談ください。
材質の特性や図面からお客様にもっとも適したご予算・納期での材質と試作スケジュールをご提案致します。
また、透明品から樹脂試作まで一貫した対応も可能です。